セレクトショップの仕入れはどうやって決まるのか
「どうやって商品を選んでいるんですか?」とよく聞かれます。カタログを見て注文するだけだと思っている方もいますが、実際にはもう少し手間がかかっています。Hazel Pioneerの仕入れがどういうプロセスで決まるのか、正直に書いてみます。
展示会に行くこと
国内ブランドの多くは、年に2回(春夏と秋冬)の展示会を開いています。東京や大阪で開催されることが多く、近藤 咲良は年に4〜6回ほど展示会に足を運びます。展示会では実際に素材を触り、着てみて、作り手と話をします。写真だけで判断することはしません。
展示会で気に入ったブランドがあれば、その後アトリエや工場を訪ねることもあります。2026年8月に訪ねた京都の染め工房もそのひとつです。実際に作っている場所を見ると、商品の説明が具体的になります。「この色は気温と湿度で変わる」という話は、工房を訪ねなければ聞けませんでした。
選定の基準
仕入れを決めるときに最初に考えるのは「三年後も使えるか」です。流行に乗ったデザインは、一年後に古く見えることがあります。素材と縫製が良ければ、デザインが落ち着いていても長く使えます。
次に「素材と産地を説明できるか」を確認します。どこで誰が作ったか分からないものは置きません。これは品質保証というより、お客さまに正直でいたいという理由です。商品ページに産地を書けないものは、棚に並べません。
点数を絞る理由
一度の入荷は40〜60点に絞っています。最初の一年は点数が多すぎてセールに頼ることになり、それが自分の基準に合わないと感じました。少量を丁寧に選ぶほうが、お客さまにも正直だと思っています。
売り切れたら補充しないものも多いです。同じものを大量に持つより、次の季節に新しいものを選びたい。それがHazel Pioneerの棚の作り方です。
仕入れの裏側に興味を持っていただけたなら、ブランドのはじまりについてもぜひ読んでみてください。